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コロナワクチンの副反応


当クリニックでのコロナワクチン(ファイザー製)接種を開始してから3週間目になります。皆様のご協力で重大な副反応発症は今のところなく、接種は順調に進んでいます。

接種時に皆様が心配されるのが、やはり副反応です。以前のコラムでも述べましたが、発熱や接種部位の疼痛には解熱鎮痛剤としてアセトアミノフェン、ロキソプロフェン、イブプロフェンが推奨されています。これらは街中の薬局さんでも販売されています。

ここで、副反応の頻度を見てみたいと思います。

順天堂大での調査結果を利用させてただきます。

「接種部位反応」では1回目も2回目も「疼痛」が接種日に60%、2日目に90%程度で3日目以降は減少していきます。「熱感」は2日目に10%代。「かゆみ」は数%で低いようです。

 

「37.5℃以上の発熱」については、どの年代も1回目は数%ですが、2回目に著増し、特に20-40歳代では40-50%と跳ね上がっています。60歳代以降の頻度は下がります。

男性は青、女性が赤です。緑は男性と女性を合わせた全体の結果です。

 

「全身倦怠感」、いわゆる「体のだるさ」については、各年代で2回目での頻度が1回目の3倍程度増えています。20-50歳代で仕事がある方々は可能ならば週末や休日の前の日に接種が良いのかも知れません。特に2回目はそう考えた方がいいのかも知れません。

「頭痛」も2回目で40-50%代。1回目の2倍以上起こりやすいといえます。

 

以上のように、どの副反応も、2回目の方がでやすく、年齢が高くなれば頻度が減る統計結果となっています。副反応は嫌ですが、見方によっては、「2回目の接種によって免疫がよく付いている証拠」とも言えます。

女性よりも男性の方がどの症状も出やすい結果になっています。

今後、職域接種や若い世代への接種が進み、高齢者の2回目接種も増えていきます。前述の解熱鎮痛剤は症状が強い、辛くて日常生活や仕事に影響する場合に屯服しましょう。症状が出る前からの内服はできるだけ避けましょう。1回目接種の時に発熱や疼痛がきつかった、大事な仕事、用事が翌日にある場合などは事前の内服を考えてもいいかも知れませんが、基本は「症状が出てから」の内服です。

これから接種予定の方は、基礎疾患や風邪などの急性疾患などで内服中の薬があれば、あらかじめ、「お薬手帳」を医師に見せる準備をお願いします。

問診表も自宅であらかじめ必要事項をお書きください。

安全でスムーズな接種にご協力をお願いいたします。

 

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