足立区で皮膚科・小児科なら五反野皮ふ・こどもクリニック|土日診療

〒120-0011 東京都足立区中央本町2-26-13 サミット五反野店3階

Web予約

MENU

ブログ

Blog

ニキビとビタミン剤について


多くの患者様がニキビの治療に受診されます。治療の基本は「①十分な睡眠②バランスの良い食事③適度な運動」です。これはニキビに限った話ではありませんね。薬は塗り薬が中心になります。その他、場合により抗生剤の内服、漢方薬の内服を追加します。
さて、治療に際してビタミン剤をご希望される患者様を多く見受けます。多くの医師もビタミン剤を処方しているようです。では、ビタミン剤はニキビに効くのでしょうか?以下、2023年度版のニキビ治療のガイドラインを引用します。(ガイドラインというのは、データに基づいて示された検査方法・治療方法の指針です。インターネットで見ることができます。)

CQ40:痤瘡にビタミン薬内服は有効か?
推奨度 C2
推奨文 痤瘡に,ビタミン薬内服を行ってもよいが,推奨はしない.
 解説 痤瘡治療の補助的内服療法としてビタミンA,ビタミンB2,ビタミンB6,ビタミンEが用いられる.その作用機序として,ビタミンAは毛包表皮の角化を,ビタミンB2とビタミンB6は皮脂分泌を,ビタミンEは過酸化脂質を抑制することが考えられている.しかし,各々のビタミン薬内服の痤瘡に対する有効性を確立するための臨床試験は行われておらず,ビタミン薬内服を推奨する十分な根拠はない.以上より,痤瘡にビタミン薬内服を行ってもよいが,推奨はしない.
(推奨度のC2というのは、「十分な根拠がないので(現時点では)推奨しない(有効のエビデンスがない,あるいは無効であるエビデンスがある)」という意味です。)

とうことです。ビタミン剤を飲んでも特に害はないのですが、データが無いから効くかどうかは不明ということです。上記に基づき、当院ではご希望があれば処方するようにしています。

pagetop