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帯状疱疹について


【帯状疱疹について】
ほとんどの方が子供の頃に水痘(みずぼうそう)にかかっていると思います。水痘はウィルス感染によって発症します。一度感染すると、ウィルスは水痘が治った後も一生体の中に残ります。具体的には、神経(特に感覚神経)に潜伏します。潜伏中のウィルスは普段は何も悪さをしないのですが、何らかの理由で免疫力が低下すると暴れだします(ストレス、過労、時には旅行などの楽しいイベントでも)。これが帯状疱疹です。発症する部位は、神経が走っている部位ならどこでも発症する可能性があります。頭、顔、首、肩、胸、腹、背中、腰、四肢、手足、どこにでも発症しえます。
【症状について】
ウィルスは神経で暴れるため、これに伴った症状が出現します。
1. 神経痛(感覚神経の障害)
電気が走ったようなピリピリした痛みや、針で刺されたようなチクチクとした痛みが生じます。皮膚の症状より先に出現することが多いです。
2. 皮膚の紅斑・水疱
神経の走行に沿って皮膚に赤い斑点や水疱が生じます。症状が重い場合は潰瘍(皮膚に浅い穴があく)を形成する場合もあります。
3. 感覚神経以外の神経障害
帯状疱疹では主に感覚神経が障害されますが、運動神経・自律神経に障害が及ぶことがあります。例えば、肩の周辺に帯状疱疹を発症した場合に腕を上げにくくなる、下腹部~陰部に発症した場合は尿が出にくくなる、便秘になるなどといった症状が出現する可能性があります。
4. その他の合併症
顔に帯状疱疹を発症した場合、目が障害され視力低下(場合によっては失明)を起こしたり、まれに難聴、耳鳴り、顔面神経麻痺を起こしたりすることもあります。また、ウィルスが髄膜(中枢神経を覆っている膜)に達すると髄膜炎を起こすこともあります。
【治療について】
治療はウィルスを抑制する薬と痛み止めが中心になります。その他、付随する症状に応じた治療が追加されます(皮膚の症状には各種軟膏薬、目の症状が生じれば眼科での治療、顔面神経麻痺などが生じれば耳鼻科での治療、髄膜炎を発症すれば入院治療など)。特に、痛み止めは非常に重要です。なるべく早い段階から痛みを抑えないと、痛みが残ってしまう可能性があります。その他、帯状疱疹は端的に述べると「くたびれたら」発症するので、休むことが大切です。また、患部は冷やすのではなく温めると良いです。
【帯状疱疹ワクチンについて】
「帯状疱疹は一度かかるともうかからない」ということをたまに耳にしますが、そんなことはありません。帯状疱疹を繰り返している方を何人も拝見しました。例えば、中には20代で3回帯状疱疹を発症した方もいらっしゃいます。「もう帯状疱疹にかかりたくない」もしくは「かかったことは無いけれどかかりたくない」という方は是非ワクチンをご検討ください。50歳以上であればワクチン接種の対象となります。
ワクチンには2種類あります。どちらにもメリットとデメリットがございます。ご興味を持たれた方は是非お気軽にご相談ください。

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