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成功の反対は?


最近のこのブログでは、病気とは関係ない偉そうなことを書いています。。

前回のブログでの中村勘三郎さんの「型破り」の話をラジオで聴き、考えが変わったエピソードのように、人間は親や学校の先生など身近な人から説教や指導を受けるより、何気に

耳にした有名人の言葉の方が身に染みて感じ、人生の大きな転帰になるかも知れません。演出家の宮本亜門や元角川社長の角川春樹も一時期荒れていた?時期があったそうですが、何気に読んだ本や耳にした言葉で考えを変え、大きな業績を残すほどになりました。親や先生ではない、全く縁のない人の「名言」の方が効果があるのかも知れません。

プロ野球で選手、監督で活躍した星野仙一さんも多くの名言を野こそ増したが、その中で「成功の反対は失敗ではない。何もやらんことだ」というものがあります。

「何でもやってみよう」とする積極的な子供たちも多いのですが、中には何をするにしても慎重で躊躇してしまう子供もいます。多少危険を伴う行動には「怪我をするのでは」、イベントにも「失敗したらかわいそうだ」、と親御さん自身が参加をためらう場合もあります。

以前、川崎市の毎年夏に八ヶ岳で行われる喘息児キャンプに統括医師として参加していました。プログラムの中には登山があるのですが、毎年、数名、登山を嫌がる子供がいました。

登山で喘息発作が起きないかという心配、あるいは登山(といっても険しくない場所です)が初めてで恐怖心がある。そもそも登山の目的はそういう不安を払拭し、喘息が持病でもなんでもできるんだという勇気を与えよう、というのが目的でもあります。 もちろん、登山をやりとげ、大きな自信を得る子供たちも大勢いました。途中で喘息発作を起こして、宿泊施設に戻って来た子供もいます。

さて、問題なく登山した子供は成功と言えるでしょう。喘息発作を起こして、途中棄権した子供と、最初から登山に参加しなかった子供はどうでしょうか?発作を起こした子供は自分が最後まで登山できなかった事にショックでしょう。しかし、そのことにより、自分の体力の現状、「どこまで頑張ることができるか」を知ることができました。かかり付け医はその話を聞いて、今後の治療に大いに役立ったと思います。一方、登山に最初から参加しなかった子供は登山をやり遂げた達成感を感じることがなく、また自分の体力を知ることができませんでした。

「成功の反対は失敗ではない。何もやらんことだ」。喘息キャンプの例を持ち出すのは喘息の子どもたちには失礼かも知れません。しかし、「心配」があまりにも先行、優先すると、

真っすぐ進もうとする子どもたちの進行を妨げることになりかねません。成功よりも上手くいかなかった場合の方がその後役に立つことが多いのではないでしょうか。

発明王エジソンもこう言っています。「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけたのだ」

 

 

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