
発熱は単独で現れることもあれば、咳、鼻水、下痢、嘔吐、発疹、のどの痛みなど他の症状を伴うこともあります。お子さんの場合、ぐったりしている、食欲がない、機嫌が悪い、睡眠が浅いなど、体温以外のサインもよく観察することが重要です。乳幼児は40℃近い高熱でも比較的元気な場合があります。
発熱の主な原因は、体内で異物(ウイルスや細菌など)を感知した時に起こる免疫反応です。脳の「体温調節中枢」に働きかけて、体温を上げることで病原体の働きを抑えようとします。
他にも、ワクチン接種後、脱水、熱中症、膠原病(関節リウマチなど)、腫瘍性疾患などが発熱の原因になることもあります。
・急性の発熱:対症療法や抗菌薬投与により数日以内で改善するもの。風邪やインフルエンザ、肺炎などが代表的です。
・不明熱:検査を行っても原因がはっきりとしない発熱。自己免疫疾患や腫瘍性疾患などの可能性があります。
・周期性発熱:一定の周期で繰り返す発熱。周期性発熱症候群など、特定の病気が背景にあることがあります。
・呼吸器系:咳や鼻水、のどの痛みを伴うことが多く、風邪や気管支炎、肺炎などが疑われます。
・消化器系:下痢や嘔吐を伴う場合はウイルス性胃腸炎や食中毒の可能性があります。
・泌尿器系:尿のにごり、異臭、排尿時の痛みなどがある場合は腎盂腎炎が考えられます。
・中枢神経系:けいれんや意識障害、激しい頭痛などを伴う場合、髄膜炎などの重篤な疾患の可能性があります。
・風邪(ウイルス性上気道炎)
・肺炎
・胃腸炎
・インフルエンザ
・突発性発疹
・中耳炎
・腎盂腎炎
・川崎病
ほとんどの発熱はウイルス感染による一過性のもので、自然に治癒することが多いです。
・水分補給をこまめに行う(水やお茶のみは避ける)
・無理に食べさせない
・安静にしながら様子を見る
・室内の温度や湿度を調整する
・ぐったりしている場合は解熱剤を使用する
・生後3か月未満で38℃以上の発熱があるとき
・高熱が3日以上続くとき
・ぐったりしている、反応が鈍いとき
・けいれんを起こしたとき
・水分がとれず、尿の量が少ないとき
・発疹や強い頭痛を伴うとき
・呼吸が苦しそうなとき
・迅速抗原検査(インフルエンザ、新型コロナ、溶連菌、アデノウイルスなど)
・血液検査(炎症の程度を確認する)
・尿検査(尿路感染症の有無を確認する)
・胸部レントゲン(肺炎の有無を確認する)
・便検査(細菌性腸炎の有無を確認する)
・ウイルス性の場合:対症療法が中心です。
・細菌性の場合:抗菌薬を使用します。
・重症、もしくは特殊な病気の場合:入院治療が必要になることもあります。
・体温や呼吸の状態、のどや耳、リンパ節の所見などを確認します。
・保護者の方からお話を詳しくお聞きします。
・必要に応じて検査を行います。
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~~