乾燥した肌は、触れるとザラザラした感触があり、白い粉を吹いたような状態になることがあります。
また、かゆみを伴うことも多く、掻いてしまうと皮膚に傷がつき、さらに悪化する可能性があります。
症状がひどくなると、ひび割れや出血を伴うこともあります。
乾燥の原因にはいくつかの要因があります。主なものは、
①空気の乾燥(特に冬場)
②洗浄のしすぎによる皮脂の取りすぎ
③加齢による皮脂・水分の分泌低下
④エアコンなどによる室内の乾燥
⑤紫外線や摩擦といった外部刺激
⑥体質や生活習慣、栄養バランスの乱れなどです。
これらの要素が複合的に関係して、肌のうるおいが奪われていきます。
乾燥には、一時的なものと慢性的なものがあります。
一時的な乾燥は、季節や環境によって引き起こされることが多く、保湿対策により改善が見込まれます。
一方、慢性的な乾燥は、加齢や疾患による皮脂・水分の不足、バリア機能の低下によって引き起こされ、
継続的な治療やスキンケアが必要になることがあります。
乾燥は体のどの部位にも起こりますが、特にすね、腕、手指、背中、顔などが目立ちやすい部位です。
すねは皮脂腺が少ないため乾燥しやすく、手は水仕事やアルコール消毒の影響を受けやすい部位です。
顔は外気や紫外線にさらされやすいため、乾燥による赤みや粉吹きが目立ちやすくなります。
乾燥肌の背景には、いくつかの皮膚疾患が潜んでいる場合があります。
・皮脂欠乏性湿疹:高齢者に多くみられる、皮脂分泌の減少によって皮膚がカサカサし、かゆみを伴う湿疹です。
・アトピー性皮膚炎:アレルギー体質とバリア機能の低下が原因で、乾燥と炎症を繰り返します。
・接触皮膚炎(かぶれ):洗剤や金属などの外的刺激により、乾燥や赤み、かゆみが現れます。
・糖尿病や甲状腺疾患:ホルモンや代謝異常が原因で、皮膚が乾燥しやすくなります。
日常生活の中でできる乾燥対策には、
①入浴時は熱すぎるお湯を避ける
②刺激の少ない石けんを使用し、ゴシゴシ洗わない
③入浴後すぐに保湿剤を塗る
④室内を加湿する
⑤十分な水分をとる
⑥バランスのよい食事を心がける
といった方法があります。特に保湿は、朝と夜の1日2回以上を目安に継続することが重要です。
保湿を続けても改善しない場合、強いかゆみや赤み、湿疹がある場合、皮膚がひび割れて痛みを伴う場合は、
五反野皮ふ・こどもクリニック、皮膚科の受診をおすすめします。
ご自身での判断が難しいと感じたときも、お気軽にご相談ください。
乾燥の背景に疾患があるかどうかを調べるために、視診のほかに、必要に応じて血液検査やアレルギー検査を行うことがあります。
また、かゆみが強い場合には肝機能や腎機能の確認を行うこともあります。
診察の結果に応じて、保湿剤(ヒルドイドなど)やステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬などが処方されることがあります。
疾患が背景にある場合は、その疾患に応じた治療を行います。
適切なスキンケア指導も合わせて行い、再発予防を目指します。
まずは症状の経過や生活環境についてうかがい、肌の状態を丁寧に観察します。
季節の変化や日常のケア方法などもお聞きしながら、原因を総合的に判断いたします。
患者様のお話を丁寧に伺うことを大切にしています。
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~~