
腹痛の症状は、お子様によって感じ方や表現が異なります。
・おなか全体が痛い場合もあれば、特定の場所だけが痛むこともあります
・急に強い痛みが出ることもあれば、じわじわと痛みが強くなることもあります
・痛みとともに吐き気や下痢、便秘、発熱、血便、発疹など、他の症状を伴うこともあります
・ウイルスや細菌による胃腸炎
・便秘
・食べすぎや早食い
・ストレスや緊張などの心理的要因
・食物アレルギー
・体の他の部分の病気(例:尿路感染症、肺炎など)
子どもでは、軽いウイルス性胃腸炎や便秘が多いですが、時に急性虫垂炎(いわゆる盲腸)や腸重積症、腸閉塞(イレウス)、IgA血管炎、炎症性腸疾患、外傷に伴う臓器損傷、精巣捻転など、緊急対応が必要な病気も隠れていることがあります。
・急性腹痛:突然始まる強い痛み。急な病気やけがが原因のことが多いです
・慢性腹痛:1か月以上続く、または繰り返し起こる腹痛
・機能性腹痛:検査をしても特に異常が見つからない腹痛(ストレスや生活習慣が関係していることがあります)
お腹のどこが痛むかによって、考えられる病気が異なります。
・みぞおちの痛み:胃や十二指腸のトラブルが多いです
・おへその周り:腸の動きや便秘が関係していることが多いです
・右下腹部:虫垂炎(盲腸)の可能性があります
・左下腹部:便秘や腸の炎症が関係することがあります
・おなか全体:ウイルス性胃腸炎などでみられます
・ウイルス性胃腸炎
・便秘症
・急性虫垂炎(盲腸)
・腸重積症
・食物アレルギー
・尿路感染症
・腸閉塞
特に、急に強い痛みが出た場合や、痛みで顔色が悪い・ぐったりしている場合は、すぐに受診してください。
・安静にして休む
・水分を少しずつこまめにとる
・食事は無理せず、消化の良いものを選ぶ
・おなかを温める(湯たんぽやカイロを使うときは低温やけどに注意)
・便秘が原因の場合は、普段から規則正しい生活を心がける
ただし、激しい痛みや嘔吐、血便、ぐったりしている場合は、すぐに受診してください。
・強い痛みが続く
・何度も吐いてしまう、または吐物に血が混ざる
・血便や黒い便が出る
・顔色が悪くぐったりしている、意識がもうろうとしている
・水分がとれない
・発熱や発疹がある
「いつもと違う」と感じたら、迷わずご相談ください。
・血液検査:炎症や感染の有無を調べます
・尿検査:尿路感染症などを調べます
・腹部エコー検査:おなかの中の様子を詳しくみます
・レントゲン検査:腸閉塞や便秘の有無を確認します
・便検査:感染症や出血の有無を調べます
必要な検査は、お子様の症状や年齢によって異なります。
・ウイルス性胃腸炎の場合は、整腸剤や水分補給、安静が基本です
・症状が強い場合は、点滴や必要に応じて抗菌薬を使います
・便秘の場合は、食事や生活指導、必要に応じて浣腸、便をやわらかくする薬を使います
・急性虫垂炎などの重い病気が疑われる場合は、専門の病院へご紹介します
治療はお子様の状態や原因に合わせてご提案しますので、ご安心ください。
診察では、
・腹痛の始まりや経過、痛みの場所や強さを詳しくお伺いします
・体温や脈拍、呼吸の状態を確認します
・おなかをやさしく触って、痛みの場所やおなかの張りを調べます
・必要に応じて検査を行います
ご不安なことや気になることがあれば、どんなことでもお話しください。
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~~