
・無症状:検尿以外では気付きにくいことがほとんどですが、程度が強くなると以下のような症状があらわれます。
・血尿:尿の色が血液やウイスキー・コーラのような見た目になります。
・蛋白尿:まぶたや足のむくみ、急な体重増加などがみられます。
糸球体腎炎:IgA腎症・溶連菌感染後糸球体腎炎など
尿路異常:尿路感染症・尿路結石・腎奇形・外傷後など
全身疾患:溶血性尿毒症症候群・全身性エリテマトーデスなど
遺伝的要因:家族性血尿・アルポート症候群など
生理的要因:発熱時・激しい運動後(一過性)
・一時的:運動後や発熱時にみられ、原因がなくなれば自然に消えることが多いです。園や学校での検尿時、夜寝る前にトイレに行き、朝一番の尿で検査を行うのはこの一時的な要因をできるだけ取り除くためです。
・持続的(要注意):繰り返し検査で陽性が出る場合は、腎臓などに何らかの病気がある可能性があります。
・腎臓:血尿・蛋白尿のいずれも出ることがあり、腎炎などの病気が背景にある可能性があります。
・尿管・膀胱:出血や感染があると、血尿が出ることがあります。
・尿道:外傷や刺激による出血で血尿となる場合があります。
・溶連菌感染後糸球体腎炎:溶連菌感染の3週間前後で血尿、蛋白尿、頭痛、尿が少ないなどの症状が現れます。
・IgA腎症:慢性腎炎の最多原因です。感冒罹患後数日で肉眼的血尿をきたしやすいという特徴があります。
・ネフローゼ症候群:非常に多くの蛋白が尿から出てしまうことにより、体や内臓のむくみ、尿が少ないなどの症状が現れます。
・膀胱炎:残尿感や頻尿があらわれます。夜間にも症状が続くことがストレスが原因となる心因性頻尿との区別になります。
・運動性血尿(マラソンや激しい運動後)
・体位性蛋白尿(起立性蛋白尿)
・尿検査時の注意点を守る
・水分をしっかりとることで、尿の通りをよくする
・感染症を避けるためにトイレ後の清潔を保つ
・血尿や蛋白尿が複数回の検査で続いている
・むくみとともに発熱や腹痛がある
・尿が赤い、ウイスキー・コーラのような色
・家族に腎臓の病気のある方がいる
・風邪症状がないのに高熱がある
・尿の回数が極端に少ない
・尿検査:蛋白や血液の量、潜血の有無を調べます
・尿沈渣(にょうちんさ):尿中の成分を顕微鏡で詳しく観察します
・血液検査:腎機能(クレアチニン・尿素窒素)や炎症反応を確認します
・超音波検査:腎臓や膀胱の形や大きさ、腫瘍・結石などの異常を調べます
原因がはっきりしない腎臓の病気の場合は腎生検を行うことがあります。
・軽度の血尿のみの場合:腎炎などの病気が背景にある可能性があるため、定期的に尿検査を行います。
・軽度の蛋白尿のみの場合:途中で改善する場合は体位性蛋白尿であるため、定期的な受診は必要ありません。
・血尿・蛋白尿が同時に見られる場合:腎炎の可能性が高く、入院やステロイド、免疫抑制剤を使用することがあります。むくみや高血圧もある場合は、利尿薬や降圧薬が使われることもあります
・尿路感染症の場合:抗菌薬で治療を行います。
・ご家庭での尿の色や回数の変化を確認
・聴診や触診で、むくみや血圧などもチェックします
・再度尿検査や血液検査、画像検査を行います
・家族歴の有無や、過去の感染症の有無も確認します
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~~