
風邪のときだけでなく、気管支や肺の病気でも見られます。
咳の種類別特徴
・乾性咳嗽:コンコンと乾いた咳(喉の炎症・軽症喘息発作)
・湿性咳嗽:ゴホゴホと痰が絡む咳(気管支炎・後鼻漏)
・発作性咳嗽:連続する激しい咳(百日咳・気道異物)
乳幼児の場合、息が苦しいと胸がへこむ呼吸をします(陥没呼吸)。
喘鳴の種類別特徴
・呼気性:息を吐く時の「ゼーゼー」(気管支喘息発作)
・吸気性:息を吸う時の「ヒュー」(クループ症候群、アナフィラキシー)
・ウイルス感染(かぜ、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど)
・アレルギー反応(ダニ、花粉、ペットなど)
・気道に異物が入ったとき(誤嚥)
・タバコの刺激
症状の持続時間や発作の程度によって分けられます。
・急性の咳・喘鳴:風邪などで一時的に出る症状です。数日~1週間程度でおさまることが多いです。
・慢性の咳・喘鳴:2週間以上続くもの。気管支喘息や副鼻腔炎のことがあります。
・反復性喘鳴:何度も喘鳴を繰り返すタイプで、将来的に喘息と診断される可能性があります。
・鼻やのど:かぜによる咳。のどが赤くなっていたり、鼻水が出ていたりします。
・気管支:気道が細くなり、ゼーゼーすることが多いです。
・肺:肺炎などで咳と一緒に高熱や呼吸困難を伴うことがあります。
・気管支喘息:ハウスダストやダニ、花粉などのアレルギーで気道に慢性的な炎症が起こる病気。繰り返す咳やゼーゼーが特徴です。
・急性細気管支炎(RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど):乳幼児期にかかると重症化しやすいウイルス感染症です。
・肺炎:咳、発熱、呼吸困難感を伴います。
・クループ症候群:声の枯れと犬吠様咳嗽(オットセイのような咳)が特徴です。
・加湿をする:乾燥した空気は気道を刺激します。適度な湿度を保ちましょう。
・水分をこまめにとる:痰が出やすくなり、咳も軽くなります。
・体制を整える:仰向けよりは、上半身を30度ほどあげたり横向きにしたりすることで咳が出にくくなります。
・鼻汁を吸引する:鼻のたれこみによる咳を改善します。
・安静を保つ:無理な運動や興奮は避けましょう。
・室内を清潔にする:ホコリやダニ、たばこの煙は避けてください。
また、気管支喘息を指摘されていて自宅に吸入器がある場合は発作時用の吸入を行うのも効果的です。
・咳や喘鳴が数日以上続く場合
・夜間の咳で眠れない、咳で吐いてしまう
・呼吸が苦しそうに見える、ゼーゼーがひどい
・胸がぺこぺこするような呼吸をしている
・顔色が悪い、唇が紫っぽい
・元気がない、ぐったりしている
特に乳幼児では、重症化しやすいため早めの受診が大切です。
・聴診:胸の音を聞いて確認します。
・レントゲン検査:肺や気管支の状態を確認します。
・血液検査:感染症やアレルギーの可能性を調べます。
・呼吸機能検査(年齢が高ければ):気道の狭さを調べる検査です。
・ウイルス検査:RSウイルスなどが原因かどうかを調べます。
・ウイルス性の場合:咳止めや去痰薬を使います。ウイルス自体を治す薬は基本的にありません。
・喘息の可能性がある場合:吸入薬(気管支拡張薬やステロイド)を使って治療します。
・アレルギーが関与している場合:抗アレルギー薬を使います。
・細菌感染が疑われる場合:抗菌薬を使い治療を行います。
呼吸の状態が悪い場合は入院での治療が必要になります。
※自己判断で市販薬を使い続けるのは避け、医師の指示に従いましょう。
・いつから、どんな咳が出ているか
・咳はいつ出やすいか(日中、朝方、夜間、運動後など)
・家族にアレルギー体質の方がいるか
・熱や食欲、元気の有無
咳や喘鳴の音を録音しておくと、診察時の参考になります。
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~~