
夜尿症の症状は、主に夜間の無意識な排尿です。眠っている間に無意識に排尿してしまい、本人も気づかないことが多いです。夜尿が毎日続く子もいれば、数日おきに起こる子もいます。日中は普通にトイレに行けるのが特徴ですが、昼間尿失禁(トイレに間に合わない)や便秘を伴うこともあります。
・排尿を抑えるホルモン(抗利尿ホルモン)の分泌が少ない…夜間に尿量を減らす働きのあるホルモンが十分に分泌されず、尿がたくさん作られてしまいます。
・膀胱の容量が小さい…膀胱に貯められる尿の量が少ないと、夜間にすぐいっぱいになってしまいます。
・睡眠が深すぎて尿意に気づかない…眠りが深い子では、膀胱からの尿意のサインに気づかずに排尿してしまうことがあります。
・発達の遅れや遺伝的要因(両親に夜尿症歴がある場合)
・一次性夜尿症…乳児期から夜尿が続いているタイプです。
・二次性夜尿症…6か月以上夜尿がなかったものの、ストレスや他の病気が原因で再発したタイプです。
・単一症候性夜尿症…夜間のおねしょのみが見られ、日中は特に問題がないタイプです。
・非単一症候性夜尿症…昼間にも頻尿や失禁が見られたり、尿路に何らかの異常があったりする場合です。
夜尿症自体は「膀胱と脳(神経系)」の機能に関係しています。膀胱に尿をためる機能や、脳から排尿をコントロールする指令がうまく働かないと夜尿が起こります。
・泌尿器疾患:尿路感染症、膀胱機能障害
・腎疾患:先天性尿路異型、腎尿細管疾患
・内分泌疾患:糖尿病、尿崩症、甲状腺機能亢進症
・神経疾患:注意欠如多動症、自閉スペクトラム症
・便秘症
・夕ご飯以降の水分摂取を控える
・塩分を控える
・便秘に気を付ける
・寝る前に必ずトイレに行く
・冷えないようにする(特に下半身)
・夜中に無理に起こさない
・お子様を叱らず、成功した時にほめる
・5歳を過ぎても月1回以上の夜尿がある
・昼間にもおもらしがある
・急に夜尿が始まった
・発熱や腹痛、背中の痛みを伴う
・尿の色やにおいが異常に感じる
・尿検査(感染症や糖尿病、腎臓の病気の有無を確認)
・血液検査(腎臓の病気などの有無の確認)
・超音波検査(腎臓や膀胱の状態を見る)
・残尿測定(排尿後に尿が残っていないか調べる)
・排尿日誌の確認
・行動療法(生活指導)
・アラーム療法(夜尿を感知して起こす装置)
・薬物療法(抗利尿ホルモン薬や膀胱機能改善薬の使用)
診察では、まず詳細な問診を行い、生活状況や排尿パターンを確認します。必要に応じて検査を行い、夜尿症のタイプや合併症の有無を把握します。また、ご家族へのサポートのアドバイスも重視しています。
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~~