伝染性軟属腫は、直径2〜5mmほどの白っぽくてやや光沢のある丸い丘疹が皮膚に出現します。
中央が少しくぼんでおり、押すと白いペースト状の内容物が出ることがあります。この中にウイルスが含まれているため、触れることで他の部位や他人に感染が広がることがあります。
かゆみを伴うこともありますが、痛みは少ないことが多いです。
原因は、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)への皮膚感染です。
このウイルスは直接接触によって感染するため、皮膚同士の接触や、
タオル・衣類・プールの浮き具などを介した間接的な感染も見られます。
とくに皮膚のバリア機能が低下している場合や、アトピー性皮膚炎などの背景がある患者様では感染しやすい傾向があります。
基本的にはウイルスの種類は1種(MCV)ですが、発生する部位や個人の免疫状態によって症状の程度に差があります。
また、免疫力の低下している方(HIV感染者やがん治療中の方など)では多発・難治性になることもあります。
●小児:腕・脚・体幹などの露出部位に多く見られます。
●大人:性行為を介した感染により、陰部や下腹部などに現れることがあります。
●アトピー性皮膚炎の患者様:掻きこわしや皮膚のバリア低下によって、顔や首・体幹部に多発するケースがあります。
直接的には伝染性軟属腫ウイルスによって引き起こされますが、背景にある疾患が発症や悪化の要因となることがあります。
例として以下が挙げられます
アトピー性皮膚炎
乾燥肌や皮膚バリア機能低下
免疫力の低下を伴う基礎疾患(例:HIV、悪性腫瘍、免疫抑制剤使用など)
皮膚の状態や全身の健康状態も関係しているため、症状が長引く場合は早めの受診が大切です。
●患部を触らない・掻かない
●タオルや衣類の共有を避ける
●皮膚を清潔に保つ
●保湿をしっかり行い、皮膚のバリア機能を保つ
患部を無理に押し出すようなことはせず、医師の指導に従いましょう。
以下のような場合は早めの皮膚科受診をおすすめします
五反野皮ふ・こどもクリニックで診察できます。皮膚の状態を医師が確認し、必要に応じて処置やアドバイスを行います。
通常は視診による診断が可能です。特徴的な見た目をしているため、医師が確認すればすぐに診断されることが多いです。
ただし、他の皮膚疾患との鑑別が必要な場合や、難治性の場合は皮膚生検や内容物の検査を行うこともあります。
診断後、以下のような治療が行われます
お子様の場合は、痛みへの配慮をしながら処置を選択しますのでご安心ください。
診察では、皮膚の状態や数・部位・かゆみの有無などを確認します。
必要に応じて拡大鏡で観察したり、家族への感染リスクについても説明があります。
また、生活習慣やスキンケア、保湿の方法などについてもアドバイスいたします。
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~~