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アトピー性皮膚炎は現在の医療では完全に治すことはできない難治性疾患です。その時々の湿疹の状態と場所に合わせて複数種類のステロイド外用薬(もしくはその他の外用薬)を塗り分けて、かゆみ止めの薬を飲み、場合によっては免疫抑制剤を飲みながら何とかうまく付き合っていくより仕方ないのが現状です。ほとんどの方が1日2回朝と夜に頑張って薬を塗っていることと思います。しかし、どれほど頑張って薬を塗っても完全に治ることはなく、良くなっては悪くなることを繰り返し、非常に苦しい思いをされていることと思います。
デュピクセントは比較的新しい注射薬です。既存のお薬と同様、あくまでも症状を抑えるお薬なので、この薬を使用すれば完全に治るというものではありません。しかし、その効果は他の薬剤の追随を許さないほどに大きいです。例えば、最も強いステロイド外用薬を毎日欠かさず2度外用し、ステロイドと免疫抑制剤の内服も併用しながら何とか症状を抑えていた患者様が、デュピクセントを使用したところ速やかに症状が改善し、2か月が経つ頃にはステロイド・免疫抑制剤の内服もやめることができ、外用薬はワセリン中心でステロイド外用薬はたまに使用するのみで良い状態を保っておられる方もいらっしゃいます。日々の外用に疲弊しておられる方は是非ご検討ください。
以下がその条件になります。
<投与できる方>
・15歳以上の方
・アトピー性皮膚炎の重症度判定において中等症以上の方
・既にアトピー性皮膚炎の治療を受けていて十分な効果が得られていない方
<投与できない方>
・薬剤に含まれる成分に対し、アレルギー反応を起こしたことがある方
<投与において注意が必要な方>
・寄生虫感染のある方
・生ワクチンを接種する予定がある方
・妊娠または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
・高齢の方
・喘息等のアレルギー性疾患をお持ちの方
初回投与時のみ2本皮下注射し、その後は2週間に1本、皮下注射します。また、3回目以降はご自宅で自己注射を打つことができます。
デュピクセントは1本あたり3割負担で約2万円と高価な薬剤ですが、高額療養費制度を利用して費用を抑制することができます。助成額は患者様の年収により変化します。詳細はクリニックにてご相談ください。その他、お勤めの企業の福利厚生で医療費の補助が出る可能性がございます。是非、ご確認ください。
※令和2年11月現在の薬価をもとに計算しています。
※別途、初再診料や処方箋料等がかかります。
※デュピクセントの特徴や費用、高額療養制度に関する詳細は下記URLよりご確認ください。
https://www.support-allergy.com