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【乾燥と湿疹(=かぶれ、皮膚炎)について】
クリニックには様々な訴えで患者様はいらっしゃいますが、非常に多くの方が湿疹のご相談でいらっしゃいます。湿疹の原因は多岐に渡ります。例えば、乾燥、ダニや毛虫などによる虫刺され、お薬の副作用、接触によるかぶれ(山芋、銀杏の実、ウルシ、マンゴーなど)、オムツをしている方はオムツによる蒸れや糞尿の刺激、金属によるアレルギーなどなど。お風呂でのゴシゴシ洗いや頻回に剃毛することでも湿疹は起こります。これらの原因の中で圧倒的に多いのは乾燥です。皮膚が乾燥すると、皮膚のバリア機能が落ちてしまうため、環境の様々な刺激に対して弱くなり、湿疹を起こしやすくなります。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
皮膚の乾燥は老若男女のどなたにも起こりえますが、特に赤ちゃんとご年配のかたに多く見られます。赤ちゃんは体の組織がすべて未熟です。皮膚も例外ではありません。骨、筋肉、歯などと同様に、皮膚も徐々に成長して丈夫になっていきます。成長するまでは皮膚は水分をうまく保持することができず、かつ、皮膚の脂(皮脂)をうまく作ることができないため、非常に乾燥しやすくなっています。(ただし、生後2~3か月頃までは皮脂の分泌が亢進しています。)一方で、ご年配の方は皮膚が徐々に衰えていくことで水分を保持ができなくなり、皮脂も作れなくなっていき、乾燥しやすくなっていきます。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
湿疹は多くの原因で発症するため、すべての原因を考慮して湿疹の発症を防ぐことは困難ですが、最も多い原因である乾燥を防ぐことで、湿疹の発症をある程度予防することができます。特に、乾燥しやすい冬場は、せめてお風呂上がりだけでも保湿剤を塗ってお肌をケアすると非常に良いです。保湿剤の種類は、お肌との相性が良ければ何を使っても結構です。ひとたび湿疹を発症すると、保湿剤をいくら塗っても治りません。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
乾燥や湿疹の症状が出現した時は、自己判断で放っておかずに、お早めに受診することをおすすめします。当院は土曜日・日曜日も診療を行っておりますので、急な症状の出現や変化があった場合も対応可能です。いつでもお気軽に当院までご相談ください。