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8月も終盤。子どもたちは新学期が近づくと色々不安や心配が頭をよぎるようになります。
「学校に行きたくない」と実際に言葉に出す子供、はっきりと言えず、頭痛や腹痛などの症状として出る子供も実は多いのです。
大人になった自分も小中学生時代を振り返れば、毎年、長期休暇や連休が終わると学校などの現実が戻り、気分が塞ぐものでした。
ただ、自分の場合は学校に行けば、友人と会える、一緒に遊べるという嬉しさもありました。
夏休み明けは各自の自由研究の発表もあり、友人の発表内容にも内容がすばらしいもの、ユニークなものがあったりで楽しかった思い出もあります。
でも、現実に目を向ければ、新学期直前や新学期早々に体調不良を訴える子どもたちも小児科に受診する、毎年このような状態です。
小児科とすれば、頭痛や腹痛があれば、その原因を探ります。発熱の有無や食欲、睡眠状況。さらには家庭環境(塾や習い事、兄弟の有無など)を訪ねる場合もあります。
その中で、夏休みの終わりや新学期でのstressが原因として考える場合も少なからずあります。
登校する前夜や朝に頭痛や腹痛、めまい、気分不快などを訴えた場合は、無理に登園や登校をせず、心配なら小児科に相談しましょう。原因が緊急を要するものでなければ、
痛み止めや整腸剤など処方し、経過をみる場合がありますが、症状が長期化、あるいは反復する場合は何らかのstressの存在も考えます。
もし、ご自分のお子さんが、「学校に行きたくない」と言ったり、口に出さなくても子どもの態度などから、そのように親御さんが感じたら、まず、無理に学校に行かないで様子をみましょう。保護者も無理に登校を強要したり、怒ったりせずに落ち着くことが大切です。
家で過ごすのは良いのですが、生活のリズムを決め、朝起き、3食食べる、勉強や趣味など毎日のやることを決める。1日中家に居るのではなく、散歩や買い物で適宜外出する。
昼まで寝ていて、朝食は食べないなどは悪循環になります。
また、今の時代はインターネットやゲーム、youtubeが手軽に使え、それに没頭し、依存してしまいます。昼夜逆転、体調不良の原因になります。ただ、頭ごなしに使用を禁止すると、さらに不満やstressを持つので、時間を決めたりしてケジメを付けるようにしましょう。
もし学校に行けない状態が長期間になったり、繰り返す場合は学校に相談したり、足立区には「こども支援センターげんき」という相談窓口がありますのでこちらを利用するのも
いいでしょう。
もちろん、頭痛や腹痛などの体調不良があれば、小児科受診をお願いします。
いわゆる不登校の状態でも無理に登校する必要はありませんが、家に居ても生活のリズム(3食、早起き、充分な睡眠時間など)を守る、勉強や趣味なども日課とし、目標を決めて目標達成をめざす、ネットやゲームは時間を決めてやる、など。
家庭内で悩みを抱え込むのではなく、早めの相談が重要かと考えます。前向きの考えを持てば、きっと解決が見えてきます。