足立区で皮膚科・小児科なら五反野皮ふ・こどもクリニック|土日診療

〒120-0011 東京都足立区中央本町2-26-13 サミット五反野店3階

Web予約

MENU

ブログ

Blog

臍ヘルニア


1.臍(さい)ヘルニアとは?

臍ヘルニアは、赤ちゃんが泣いたり、力んだりした時にお臍から皮膚がドーム状に盛り上がった状態になります。安静の状態でもドーム状になっていることもあります。臍ヘルニアは10人から20人に一人の頻度でみられます。珍しくない症状ですが、昔は5円玉の穴に紐を通し、ベルトのようにしてお臍を圧迫しました。今は金属アレルギーを起す可能性や不潔だということ で行われなくなりました。

妊娠期間中は胎内の赤ちゃんは臍帯の血管を通じてお母さんから栄養をもらっています。出生後は胎盤から臍帯(臍の緒)は脱落し、臍帯が通っていた腹筋のすき間が少しずつ塞がっていきますが、そのすき間が大きいままだと、そこから腸の一部がお臍の皮膚の下に飛び出すのです。

上から指で抑えると、グチュグチュやジュワっとした腸の感触があります。わかりやすい図があったので「さよママ@小児科医」さんのHPからお借りしました。

2.圧迫療法が行われるようになった

以前は、これといった治療はせず、1歳半程度まで様子をみました。何もしなくても1歳までに70%、2歳までに90%が自然に治るのです。

しかし、最近は飛び出たお臍を圧迫する「臍ヘルニア圧迫療法」を行うことが増えました。

この方法は、お臍を綿球などで上から抑え、テープで圧迫しよう、というものです。

いわゆる「でべそ」の外見を気にするご家族、そして大きな臍ヘルニアの場合、1歳まで待ってふくらみ(膨隆)を手術で治しても臍周囲に皮膚がはみ出て外見上が良くない(余剰皮膚)、という可能性があります。特に女の子の場合はそれを心配する親御さんもいます。

3.圧迫療法はやるなら早めに

下の写真は「日本小児外科学会」のHPからのものです。左は生後71日の状態で、お臍の高さは15mm。圧迫療法で生後99日目で右のような外見になりました。

遅くても生後6か月以内に開始すれば80%程度の確率で治癒し、余剰皮膚が残る可能性も低くなるという研究結果が多くあります。「生後4か月まで」に開始すれば効果はなお良くなるようです。

4.圧迫療法の実際

圧迫療法の考えは簡単です。「お臍の出っ張りを上から抑える」というものです。

圧迫さえできれば、どの方法もOKで、ネットでも圧迫用のセットが売られています。しかし、家庭で独自にやるよりも効果やテープによる皮膚のかぶれの有無を見るうえで、1-2週間胃に1度、通院しながら行うのをお勧めします。

よくやられる方法は、丸い「綿球」をお臍の上から抑え、防水テープを貼ります。

当クリニックでも希望の家族には最初、やり方を一緒に見ていただき、家でテープが外れた場合の圧迫法をお教えし、予備の綿球やテープをお渡しします。基本、問題が無ければテープは貼りっぱなしにし、防水テープなので入浴も可能です。

皮膚発赤などトラブルがある場合は早めに来院していただきます。

5.圧迫の終了の判断は

圧迫終了の目安は、泣いて腹圧がかかってもお臍が飛び出てこない状態です。圧迫期間は臍ヘルニアの大きさなどで変わりますが、早ければ1か月で突出がなくなる場合があります。

6.必ずしも必要な治療ではない

お腹をテープで圧迫されているのを見てかわいそうだと思ったり、テープで皮膚の発赤を繰り返す、2,3か月たっても改善傾向がないなど、家族や本人が負担だと思うよな状態であれば圧迫を中止し、

1歳まで経過をみる、という基本に返ってもよいのです。

必ずしも必要な治療ではないので、将来のお臍の美容的外見(お臍周囲の皮膚のヒダ)が心配な場合などを含め、圧迫療法を行うかどうかは総合的に考えましょう。

 

pagetop