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インフルエンザと定点観測


・当クリニックでも先々週あたりからインフルエンザA型陽性者が出ています。

・この1,2年、ほとんどと言っていいくらいにインフルエンザ患者はいませんでした。

・その理由は諸説あり、一概には言えませんが、2022-2023年シーズンは久々に流行の兆しがあります。

・皆さんは「定点観測」という言葉をご存じでしょうか?

・例年、インフルエンザが流行期に入ると、ニュース、新聞で報道されます。

・その指標が「定点観測」による感染症発症動向調査です。

・対象疾患の一つにインフルエンザがあります。

・全国で選定された医療機関(東京都では小児科が264、内科155、眼科39など)が対象疾患の患者数を保健所に届けます。

・各保健所管内で感染者数を集計します。

・インフルエンザの場合は、定点医療機関(小児科264+内科155の計419か所)からの周径となります。

・例えばある保健所管内の定点医療機関が3つで、1週間のインフルエンザ感染者数の合計が15人だとすれば、定点医療機関

1つあたりの報告数は5人となります。つまり、1週間でインフルエンザ陽性者数は1医療機関の平均で5人ということです。

・インフルエンザではこの定点医療機関あたりの報告数が10を超えると、つまり1医療機関で1週間に10人以上になれば「注意報」、

30人以上になれば「警報」となります(下表を参考にしてください)。

・東京都では1月9日から15日の週では定点あたり5.32人ですので、まだ注意報レベルの10を超えてはいませんが、時間の問題でしょう。

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